多汗症という言葉はよく聞くけど、ただの汗かきとは違うの?
多汗症はどんな症状?病気なの?
いろんな疑問が湧いて来ますよね。
わたしもワキ汗の多さについては長年悩んで来ました。
でもただの汗かきとは明らかに違うってことだけは、
自分でも分かっています。
そこで多汗症について詳しく調べてみました!
多汗症とは
多汗症の意味と症状
運動したり辛いものを食べた時や緊張した時などに、人間は汗をかきます。
でも「暑くないのに汗が出る」「何もしてないのに異常な量の汗をかく。」など
尋常ではないほどのたくさんの汗をかく病気のことを【多汗症】と言います。
そしてその2つの中でも、またそれぞれ下のように分類されます。
●全身の発汗が増える全身性多汗症
・原因のない原発性多汗症
・感染症・内分泌代謝異常・神経疾患に合併した多汗症
●顔・頭・手のひら・足の裏・脇など、体の中の一部に汗が増える局所性多汗症
・原因のない原発性多汗症
(手のひら・足裏・ワキなど場所が限定。左右対称に多汗がみられる。)
・外傷や腫瘍などの神経障害による多汗症
satocoさんはワキ汗だけが多いから局所性多汗症です。
それじゃ先生、
神経症じゃないわたしは原発性多汗症ですね。
多汗症の人はどのくらいいるの?
●手のひらや足の裏にたくさんの汗をかく原発性掌蹠多汗症(しょうせきたかんしょう):5.3%
●ワキの原発性腋窩多汗症:5.7%
※厚生労働省の研究班の2011年度(平成21年)調査
病院で治療を行っているのは1割以下ということです。
思いのほか治療している人は少ないですね。
診察の上、病気と診断されたら
治療があったり保険が効くことを知らない人が多そうな気がしますがどうでしょう。
多汗症は汗かきとは違うの?
多汗症と汗かきとは違う
先生!汗かきの人の汗はサラサラしていて、スポーツなどで気持ちいい時に出て、汗臭くないようなイメージがあります。笑
ただの汗かきは病気ではありません。でも多汗症は病気なので治療対象になります。
日本皮膚科学会で多汗症がちゃんと定義されているんですよ。
⇒ 原発性局所多汗症診療ガイドライン 2015 年改訂版
また、本人が気にしていなければ単なる汗かきと判断します。
多汗症の診断基準
上にリンクしたガイドラインの中から、多汗症の診断基準をピックアップしてみました。
↓ ↓ ↓
局所的に過剰な発汗が明らかで、原因がないまま 6 カ月以上認められ、
以下の 6 症状のうち 2 項目以上あてはまる場合を多汗症と診断している.
2)対称性に発汗がみられること
3)睡眠中は発汗が止まっていること
4)1 週間に 1 回以上多汗のエピソードがあること
5)家族歴がみられること
6)それらによって日常生活に支障をきたすこと
これらの 2 項目以上を満たす症例や幼小児例では、
家族からの指摘などを参考にして,それぞれ発汗検査を行って診断を確定する.
つまり診断基準に当てはまらないものは「汗かき」なんですね!
本人が気にしているかどうかも関係ありますよ。
気にしていなかったら汗かきということになります。
まとめ | 多汗症とは治療ができる病気
今回分かったことは多汗症とはただの汗かきではなく、かと言って気のせいでもなく
治療が出来る病気ということです。
少し前までは保険が効かなかった多汗症の治療も、
今では保険が効くようになりましたが、どこの皮膚科でも最善の治療が出来るわけでありません。
ボトックス治療の場合は入院が必要な病院もあり、
塗り薬はまだ処方していない病院も多くあります。
もし多汗症が自宅で自分で改善できたら嬉しいですね!